除菌と滅菌と抗菌の安全性と安心感の違い~安心できる環境を得るための努力とは?~
除菌と滅菌と抗菌の安全性と安心感の違い~安心できる環境を得るための努力とは?~

 コロナウイルスの影響で、菌・ウイルスへの恐怖感が増大し、各ご家庭でもこれまでとは違った夏を過ごしておられることでしょう。こまめな消毒を余儀なくされ、生活様式も大きく変化しているのではないでしょうか。しかし中には菌に対して過剰な対策を行っていたり、正しく理解していないのに、強い滅菌薬を使用して弊害が出ているという事例も、私の耳に入ってきています。
 そこで今回は「除菌と滅菌と抗菌の違い」を比較し、身の回りの消毒作業についての弊社の考えをご紹介させていただきます。

■滅菌すると安心?
 先日、保育園からご依頼をいただき、園内の滅菌・抗菌作業を行いました。保育園では子どもたちが安心して集団生活が送れるよう、日々の除菌作業はされているものの、保育士にできる作業には限界があるため、安心感を求めて弊社にご依頼をいただいたようでした。しかし作業を終え、「もう大丈夫ですよね?」と先生に尋ねられた時、私は「大丈夫です!もう安全です!」と断言することはできませんでした。滅菌作業をしたとしても、その段階での菌が無害化しただけで、それ以降につく菌には作用しないからです。
 滅菌後に抗菌をしたとしてもその上に菌がつかないわけではなく、栄養がないため死滅するのが早いだけで、菌は存在していることに違いはないのです。そういった意味でも抗菌イコール「菌が付かない」と勘違いしている方は案外多いように感じています。
 
■抗菌作用の落とし穴
 トイレの便座やシンクなどで「抗菌作用」を謳っている物も、菌が全く付かないというわけではありません。そういった商品は、表面がコーティングされていることで、滑らかになり菌が付着しにくい状態になっています。つきにくいとはいえ、菌が「乗る」ことはありますが、栄養がなければ菌は死滅します。
 しかし表面がなめらかではなくなったら抗菌作用は機能低下します。水垢や汚れがあればその部分に菌が付着しやすくなり、それ自体が菌の栄養になるため菌が死滅しにくくなってしまいます。ですので、抗菌作用がある素材だからといって何もしなくてもいいわけではなく、なめらかな表面を保つためのこまめな清掃は不可欠と言えるでしょう。
 先述の保育園での滅菌作業も、滅菌・抗菌作業をしたから大丈夫ではなく、作業後の状態をキープする努力は必要になってきます。

■弊社の滅菌抗菌作業はアフターケアにも自信があります
 除菌作業のあと証明書を渡して終わり、としている業者は多いのですが、それでは一時的に空間がリセットされたに過ぎません。
 弊社では滅菌・抗菌作業の施工後にはアフターケアとして、滅菌に使用している「リボーンスーパーEX」お渡しし、よく触るところに吹き付け清掃してもらうようにしています。
 次亜塩素酸じゃないと効力が無いのでは?という声もありますが、次亜塩素酸水は新型コロナウイルスの感染力をも一定程度減弱させることが厚生労働省の発表で明らかになっていますが、次亜塩素酸水は塩素ガスが発生する危険性があったり、目や口・皮膚に付着すると有害であるため、飲食店や子供が居る場所にはオススメできません。
 弊社で使用しているリボーンスーパーEXは、口の中に入っても安全な溶剤で食塩よりも140倍以上毒性の低い溶剤です。コロナウイルスに100パーセント効果があるとは立証されていませんが、滅菌力・抗菌性の高さと安全性から弊社ではコロナウイルスが危険視され始める前より使用しております。
 汚れ落ちもなかなかのもので、除菌作業と並行して清掃を行うことで抗菌作用を長く保つことができます。汚れを落として物体の表面を清潔にしておくことで、菌が付着しにくい環境が整えられるという訳です。溶剤をお渡しするのも弊社で行う滅菌・抗菌を「作業完了」と捉えるのではなく、それ以後も表面の清潔状態をキープしてもらうことが目的です。
 有機分解により、消臭にも効果は絶大なので様々なシーンで希釈溶剤もご活用いただけるのではと考えています。

■「除菌」「滅菌」「殺菌」の違いは?
 上述のように、弊社の除菌作業は「滅菌」と「抗菌(菌の付着を防ぐ)」を行っております。滅菌と混同しやすい言葉に「殺菌」「除菌」がありますが、それぞれ菌に対しての働きかけ方が異なります。
 まず除菌は、食品衛生法の中で微生物を除去することを除菌と定義しています。除去、つまり菌を「どける」というイメージです。
 次に「殺菌」は、菌や細菌を攻撃して絶対数を減らすというイメージです。どの程度減らすかなどの定義はないものの、薬事法により医薬品等許可のあるものでしか「殺菌」という表現は使えません。
 最後に「滅菌」は、ISO規定により微生物が全く存在しない状態を滅菌と定義づけられています。程度で言うと、殺菌よりも滅菌の方が菌へ働きかける強さは強いということになります。
 しかし、殺菌作用のある溶剤は医薬的に「菌を殺す」製品であるため、除菌作業に用いる場合は人体への影響に不安が残ります。コロナウイルスが発生した現場なら殺菌の方が適切ですが、それ以外の場所なら滅菌がおすすめです。
 特に弊社で使用している溶剤なら、有機分解により菌を食べさせて滅するというイメージなので、人体への影響も最小限にとどめられます。
 菌をなくす事を目的として消毒・除菌をする場合には、こういったフレーズにも注目してみるといいかもしれません。

■適切な除菌で安心できる環境を
 弊社での除菌作業も、日に日に施工依頼が増え、社会的な除菌へのニーズを強く実感しています。不安をすっきり全て払拭することは難しいですが、日々の除菌を少しでも負担なく続けられるようなお手伝いができればと考えています。適切な除菌をお考えでしたら、ぜひ一度弊社にご相談ください。

お問い合わせ

収集運搬、遺品整理ついてのお問い合わせや
ご質問はこちらから。

採用情報

採用についてのお問い合わせはこちらから。

マンガでわかる!!ページへのリンク画像